隷書
- 花墨舎-sisui
- 2022年10月5日
- 読了時間: 2分
私の青春時代にチューリップの「September」という曲がありました。この言葉の響きが好きで、毎年9月は空を見上げ、うろこ雲を見つけては秋を感じていました。
ところが、今年の9月は空を見上げることなく、体調不良と住居のリフォームでブログを書くことなく、気づけば「神無月」になっていました。残念。
それでも、これから深まって行く大好きな秋を愉しみたいと思います。
さて、教室に通い初めて三年も過ぎる頃になると、概ね楷行書の基礎が理解できるようになってきます。その次は草書へと学習を進めて行きたいところですが、その前に、筆を開閉し線の強弱を表すことを学んで行かれると良いと思います。
草書は単に点画を省略して続けて早く書くという書体ではなく、その文字の中に線の強弱や展開、リズムを含んでいます。
これまでも、線質の変化を表す書き方は学んでいますが、隸書の特徴である起筆・収筆での「蔵鋒」「波磔(波法・波勢ともいう)」という書き方を学ぶことで、草書の線質の変化に容易に対応して行けるようになります。
それを踏まえて、隷書のお手本を書きました。

この横画の右払いを「波磔」と言い
起筆の筆先が見えない書き方を「蔵鋒」
筆の穂先が線の中央を進む「中鋒」
横画は水平、縦閣は垂直「横平豎直(じゅちょく)」「扁平」
「左右均斉」でありながら、波磔による「左軽右重」
などの特色があります。
視覚的には縦長ですが、隷書特有の横に広い結構をしています。
先ずは、腕全体を使って水平な横画を書いてみましょう。
そして、「波磔」では「筆圧を加え」て払うことをマスターしましょう。
「波磔」をマスターすれば筆の開閉はお手のもの!になりますよ。
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