押印の練習

今月は、草書を学んでいる方また縦書きを稽古していらっしゃる方を対象に押印の練習をしています。

作品展を鑑賞する際に、展示してある作品の文字は目で追えど、そこにどんな印ががどの位置に押されているかまでは気に留めずに次の作品に移ってしまうがあると思います。

書き手にとってどんなに会心の書き上がりになったとしても、押印の失敗で書き直しになることは間々にあります。雅印を上手く押し終えて、初めて書き上がりです。

押印するためにどんな道具が必要で、どの程度に圧を加えどの位置に押したら良いのかは、何度も練習して会得するしかないようで、やはりこれも時間と経験を要します。

その段階を経て書の作品展を観に行かれると、それまでとは違った愉しみを感じられると思います。